未成年者の自殺報道は控えるべき

いじめが原因と思われる未成年者の自殺報道が相次いでいます。
ずいぶん前の事ですが某アイドルが自殺したときも、
未成年者の自殺が急増しました。
その時の識者(心理学者・精神分析医)の解説(※)では“自殺は伝染する”のだそう。
特に思春期の精神状態は不安定で顕著だとも聞きました。
はるか昔の心中が“流行”したのも同様の心理=自殺の伝染と思います。

今は八方塞がりに思えても視点が変われば見える風景も変わります。
目の前の高い壁も、遠くから眺めればその向こうが何なのか、
壁の形がどんなか、それを越えるしか前に進む方法がないのか、
その時気付くこともあるように。
なのにそのゆとり以前に、ひとつの選択肢ばかりやたら見せられたら
それしかないみたいに思えてしまうのではないでしょうか。
特に心に余裕がなかったらなおのこと。
それを救うどころか更に追いつめてるのが自殺報道なのでは。

未成年者の自殺報道は次の自殺を間違いなく誘発しています。
相次ぐ報道を見れば一目瞭然です。
視聴者を心理的に操作するサブリミナルを規制するなら
同様に自殺報道も規制すべきです。

また、現在の自殺報道が未成年者に偏っているのは、
学校や教育関係者の責任を問う意義をもっての事と思いますが、
その報道を控えることで救える命もあるのではないでしょうか?

※大原健士郎氏(現在は浜松医科大学 名誉教授)の解説だったと思います。