娘。マーケティング考 その2

今回もこの本を参考に、娘。の『戦略BASiCS』やってみました。

 図解 実戦マーケティング戦略の画像
 図解 実戦マーケティング戦略
 佐藤 義典
 出版社: 日本能率協会マネジメントセンター

前回のもですがもちろん正式な分析ではありません。
自分の認識を整理する意味でさくっとまとめたものです。
長いので隠します。興味のあるかただけよろしかったらどうぞ。

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まずは整理した表を貼ってみます。

 
 (P=プロデューサー)

表の一番左の部分については、詳しい説明は出典元の本にあるので端折りますが、
私なりの解釈で簡単な説明を。

Battlefield 競争の場・戦場 → ターゲット市場
Asset マーケティング資産 → 競争上優位となりうる独自資産
Strength 強み・差別化ポイント → 競合との“差別化ポイント”
Customer 顧客ターゲット → どういう顧客を想定するか
Selling Message 売り文句 → 顧客に戦略を伝える「文句」や「表現」

どの要素にも独自性が重要だそう。
でないとすぐ競合に真似されてしまい戦略として維持出来ないから。
そして客観性も大事。

それぞれ、娘。の初期〜全盛期・現状・将来、他の競合、について
当てはまる物を考えて入れたのが上の表です。以下簡単な解説です。

●娘。初期〜全盛期(結果論)
まず、『Battlefield』ですが想定していたのはわかりませんが結果としてテレビ・音楽シーン全般で活躍していたと思います。『Asset』はその為に最大の力を発揮したと思うもの。『Strength』はその資産を武器に生じた他のアイドルとの最大の違い。『Customer』は結果音楽ファンをも巻き込んでいたと思います。『Selling Message』はたぶんこんなキャッチフレーズだったかなと。♂的にはネーミングの理由にお得感みたいな事言ってた気がしますが。

●娘。現状
現状のプロモーション手法をふまえるとこんな感じかなと。特典の頻発や特典付FCスペシャル会員などまさに『あなただけの』企画なんじゃないでしょうか。そして『Customer』も新規開拓は想定してない守りのプロモーションと思います。

●娘。将来
これは今の活動をふまえてそのスキルを活かすならという考え方です。また、これなら今のハロメンみんなに当てはまるように思います。ガールズPOP市場というのも考えたんですが、差別化するための資産(スタッフやノウハウ)が乏しいように思いました。ほんとはここで席巻してくれると嬉しいんですけどね。
(アジア市場については紛らわしいので割愛)

●競合
ハロー系ブログユーザーがとりあげることが多く私もある程度は知ってるふたつのユニットについて考えてみました。AKBとは市場がかぶってると思うんですがパフュームはちょっと違うと思うのです。それがかぶってるのは時代性かなと。

こうして表にしてみるとそれなりに問題点が見えるように思います。
それは“娘。の現状”の『Strength』の差別化ポイントのところ。
“コンテンツ”とは今までのエピソードや映像・楽曲のこと。“娘。独自の強み”というのが、ほかに思いつかなかったのです。(ブランド力は入れませんでした。実際の購買行動で機能してるか???なので。)
“かわいい”“歌って踊れる”タレントは他にも存在し、娘。をとるか他を取るかは個人的な好みと思うのです。それを娘。に向かせる為の何かがないと、比べた時に確実に選んでもらえないのではないでしょうか。
それが競合との差別化ということだと思います。