村上春樹さんのカタルーニャ国際賞スピーチについて


小説家村上春樹さんのカタルーニャ国際賞受賞スピーチ全文が毎日jpに掲載されました。
関連ツイートの数が1万を突破していますが、それはこのスピーチに対する共感の数なのだと思います。

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上)(下)
「非現実的な夢想家として」


http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html


被爆国である日本がどうして原発を推進したのか。
それは効率ゆえである。戦後の平和と同時に経済発展を手にする為に。
でもそれは“日本人の倫理と規範の敗北だった”というのが氏の意見と私は解釈しました。
今回の原発事故について“日本人は被害者でもあり加害者”でもあるという理由も
そこにあるということなのでしょう。
私が震災の復興への気概とは別に収束しない放射能の拡散に
どこかもやもやした気持ちを感じるのもそれ故なのかなと。


震災や原発事故にまつわる人々の心にある色んな思いを、
“言葉を専門とする”氏だからこそ、上手い事形にしてくれた、
それがこのスピーチと思いました。