その曲の価値は

akedayo2005-10-14



美勇伝の新曲『クレナイの季節』の初動枚数に関する事を読むにつけ思った事を。


まあ、ひとつの目安として初動枚数とか、トータル何万枚売れたとか、
ありかもしれないけど、
今、オリコンランキング上位の曲がはたして一年後、みんなの記憶に残っているのか、
または、数年後ふと聴いた時に感動できるのでしょうか。


初動枚数は、曲の善し悪し以前にアーティストのブランド力
知名度って考えるとわかりやすいかも。たとえばアップルやソニーのような)
だったり、
その曲の付加価値(タイアップ・話題性など)が影響すると思うのです。
ハロプロでは、アーティストのブランド力はやっぱ“モー娘。”が一番、
で“あやや”が2番ってことになるのでしょうか(CDのマーケットで)。


なんで、そこで勝負するなら一般の今CDを買って聴いてる人たちが持ってる
(あるいは何も持ってない)ハロプロのイメージをなんとかしないと、
いくら良い曲をつくっても難しい気がします。


クレナイの季節』ですが、ちまたのヒット曲と比べてそんな良くない曲とも思わないし、
謡曲らしく、大人っぽく、髪型や衣装も振り付けも、曲のコンセプトがわかるように
きちんと作られてると思います。
だからそんなに数字でなくても、凹むことはないと思うのです。
ただ“美勇伝”の音楽マーケットにおけるブランド力が弱いのです。


では、ハロプロのブランド力をあげるにはどうしたら良いのでしょう。


まずは今の音楽マーケットを意識しないことにははじまりません。
そんでそれに見合ったアーティストイメージと曲(コンセプトを含む)を、
一般CDリスナーにアピらないと。


押しアーティストじゃないのに、なんで自分がそのCDを買ったのか。
それはその曲が好きでもっと聴きたいと思ったから。
でもそれは、良いと思えばCDを買っても聴きたいと思ってる私の耳に
その曲が届いたからなのです。


と、ここまでつらつら書きましたが、最初に書いた通り、
そうして作られた曲が、いつまでも色褪せない曲とは限りません。


だからほんとは‥‥‥、


そんな曲よりも、
いつでも聴いた誰かに、勇気や夢を思い出させてくれたり、
ただただ楽しい気持ちになったりする、
彼女達にはそういう歌をいっぱい歌ってほしい。


アホほど売れる曲よりも、その時の数字よりも、
聴いた誰かにそんな感情の灯を点すことができるかどうか。
それがその曲の価値。
数字でそれをはかるのは“ナンセンス”と思うのです。