初 現 場 v (『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』感想など)

8月25日昼の部(なっちフランツ)を見にコマに行きました。
記念すべき初現場です。
思ってたほどヲタパワーに気押される事も無く
最初がミュージカルで良かったかもって思いました。
サイリウムや声援の規制もひとりでビビリ気味の私には嬉しかったです。
(それでもなちヲタさんはかけ声してましたけど;
 でもそれより開演後に駆け込んで通路を普通にウロウロしてる人の方が
 よっぽどウザかったけど…舞台見るマナーとしてどーかと…;)

座席はステージに向かって右手よりで真ん中より前の通路際のひとつ後ろ
階段の一つ内側でした。
なんかとなりのおじさんもひとりでしたね。財布しか持ってない身軽なカッコ。
招待枠の方でしょうか… でも最後まできっちり見てましたけど。
逆の隣もひとりのお兄さん。割とひとり見の人が多いエリアでした。
圧倒的に男性が多いですがカップルも数組見かけました。

さて、こっから本題。初生ハロメン&ミュージカルの感想を。
もう公演は終わりましたがDVD化前なので一応ネタバレ&
あと例によってそれなりに辛口&長文なのでご注意を…

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まず初めて見た生ハロメンの第一印象…
『TVとかで見たままだけどちっさ〜い(小柄という意味)』
って幕が上がって最初にみんなを見た瞬間思ったのでした。
一番ドキドキしたのはこの瞬間だったかな。
あとは思ったより冷静にお芝居を見てました。

以下印象に残った主なメンバーについて…

梨華ちゃんはとにかく表情に華を感じました。ついふと目が行ってしまいます。
そんで綺麗というよりやっぱ艶っぽいんですよね、醸し出す雰囲気が。
牢番ピエールは梨華ちゃんの真直ぐさが重なって見えてました。
三好さんは緞帳がおりるのに合わせて身をかがめて手を振ってたのが印象的。
ライブ美勇伝&椅子の演出は曲に合ってないように思えて思わず苦笑;

淑女衣装のしげさんはめちゃくちゃかわいかった。ほんと人形みたいでした。
逆にかめちゃんは騎士のほうが衣装が似合ってるように思いました。
でもこの時の歌はやっぱ高音の出し方がイマイチ。
歌唱法が舞台向けに補正しきれなかったかな。
がきさん・れーなはどの衣装を着ててもまんまふたりで思わずにやけてしまいました。

愛ちゃんは男の魂で女を演じるシーンがコミカルで思わず笑ってしまいました。
表情の芝居はサスガ。
歌は良い線行ってるかもしれないけどいかんせんパワー不足か。
他メンもだけど箙さんやマルシアさんの声量や表現力の前では
大分補正されたとはいえ素人っぽさは否めないですね。

よっちゃんはとにかく想像以上に華奢でした。
春ちゃんと一二を争う肩幅の狭さだなって、ライブ衣装の時思いました。
劇中ではメインの芝居の背後で常に表情や仕種を意識してたのをすごく感じました。
男役っぽいしぐさも板についてました。
某所で話題の小技には…すいません…気付きませんでした…ごめん…
ってか一回見ただけじゃ解らないんですよね。きっと。

美貴ちゃんはライブの一瞬けだるそうなとこがあってそれを見て
“あ、これか”ってちょっと嬉しかったw
とても顔小さくてスタイル良くてすっごく綺麗でした。

なっちフランツは身長的にやっぱビミョーかな。
歌は美貴ちゃんにつぐパワーと安定性を感じたけど。
でもライブではさすがの存在感でした。

麻琴はライブの時ちょうど私の席あたりが目線的に丁度良いのか
すごい見られてる気がしたw 
そのせいか歌ってる時の表情が目に焼き付いてます。笑顔が良かったよ。
劇中ふとあともう数日で…なんて思い出しちゃって
生マコをしみじみ見守ってしまいました。

春ちゃんはハキハキとセリフを言うところが好印象。
でもどことなくキラリっちっく。言い回しのニュアンスを工夫できたら良かったかも。


さて、物語と舞台の出来について…

まずメインのパート(プロローグ・エピローグ以外の部分)には
みっつの軸となる物語があると思いました。

ひとつは女の子として生きられない苦悩を抱えたサファイアの、
もうひとつは野望のために悪に手を染める大臣の、
さらにもうひとつは欲しい物を手に入れる為に魂を奪おうとする魔女の、
このみっつの物語り。
その底辺には“愛の為”というテーマがあったと思います。
(ミュージカル全体を括るアイテムは“魂”と思いますけど)

そして象徴的なシーンが、それぞれにあって、
サファイアの場合は(このミュージカル全体のクライマックスシーンか)
フランツとの決闘から蘇るまでの場面→フランツへの愛(女の子の魂の象徴?)
大臣の場合は魔女との取り引きの場面→息子への愛の裏返し
魔女ヘケートの場合はサファイアと同じシーン→愛とは何か

で、この中で舞台上で一番感動を覚えたのが魔女の物語なのでした。
なぜならこの三人の中で愛に恵まれていなかったのは魔女だけで、
その切ない思いが美貴ちゃんの歌からちゃんと私に伝わって来たから。
あの場面の美貴ちゃんと他の出演メンとの歌の掛け合いはすっごい良かった。

つまり、演出の木村氏が配役発表のとき言ってた事が、このミュージカルでは
まさしく起こっていたのではないかって、
この舞台の主人公はもしかしたら“魔女ヘケート”なんじゃないかって、
見終わった後に思ったのはその事でした。

舞台役者としての出来は、まだまだ色んな意味で力不足かもしれないけど、
でもミュージカルとして評価されるお膳立てをちゃんと整えたうえで望めた
初めて舞台を経験出来たのはすごく大きい事ですよね。
その両方を出演したハロメンみんなが感じられてたら、
それが最大の収穫かもしれません。
そんな中でも遜色感じなかった美貴ちゃんの歌のパワーは凄かった。
ひょっとしたらこれがきっかけで…なんてことも夢じゃないかも。
そしてここを旅立ちの場に選んだ麻琴にも
大きなお土産になったんじゃないでしょうか。


演出・脚本・音楽・セットなどについて…

主人公の物語が一番場面が多かった割に感動的なシーンがあまりなかった気が。
でも派手な舞台装置を駆使した演出はさすがと思いました。
キラキラの大階段もいかにも宝塚ですもんね。
レビューっぽい演出のミニライブも以前のとってつけたようなライブより
はるかにミュージカルらしくて私は楽しく見ましたよ。
この辺宝塚とのコラボ効果がすごくあったのでは。
華やかなのは何より見てて楽しいし。
音楽はもっとオーケストラっぽいのを想像してたんだけどバンドっぽい音でした。
イメージCDとアレンジ違うのかな?


で、総評とゆーか…

とまぁ舞台と思って見たので色々書きましたが、
ともかく美貴ちゃんの生歌は凄かった。
よっちゃんは心配になるくらい華奢だったけど挨拶とか凛々しかった。
そして出演メンみんなとってもとーーってもかわいかったです。
のんちゃんの牢番ピエールも、梨華ちゃんのフランツも見たかったけど、
思い切って見に行って良かったです。
(これで心置きなく他の人のリボンの記事が読めますしw)


スタッフ及び出演者の皆様
4週間にわたるステージ、ほんとうにお疲れさまでした。

ブラボー! 『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』!