NHKスペシャル 激流中国

見るとはなしに見てしまったNHKスペシャル激流中国、二回の事。

中国の都会の実業家と農村から出稼ぎに来ている農民の対照的な姿。
現金収入のままならない農村から、
子供をおいて都会に出稼ぎに出る大人がとても多いそうだ。
それでもなかなか仕事がない。あっても日雇いで一日働いても数百円にしかならない。
日本の農業は作った作物を売って現金収入を得ているが、中国は違うのだろうか。
農村の風景も閑散として見えた。
集落である。だが商店のような豊かさを感じさせるものが見当たらなかった。
一方、都会で成功したものは目も眩む様な豪華な家に住み
高騰する不動産を買い漁り、株などに投資をして、更なる富を手にしている。
日本でも格差社会は問題になっているが、
共産主義であるはずの中国の方がよっぽど格差社会なんじゃないだろうか。
農村部では医療保険の整備も行き届いてないらしい。

  • 2『ある雑誌編集部 60日の攻防』

国家のもと情報管理されてきた中国でも社会派雑誌が発行され始めてるそうだ。
まったくの自由ではないが、当局の規制を見極めつつ時事問題を糾弾する。
売れる雑誌はそのさじ加減をみつつ読者を惹き付ける過激な誌面を追求する。
ある記者はとある農村が村ぐるみでひた隠すある事実に迫る。
関係者に会いインタビューするが村の幹部の回し者が監視している。
夜ふたたび同じ関係者に会おうとするが、記者は村の宣伝部に車で連行されてしまう。
数時間にわたり尋問されたが無事解放された記者は、
そこで取材し突き止めた事実を記事にした。
記事は他のメディアや中国共産党の機関誌である人民日報のサイトでも取り上げられ
彼を連行し尋問した村の所行はさらに多くの人々の知るところとなった。
それにしても凄い勇気である。
ひと気のない農村にひとりで乗り込んで(しかもタクシーで)の取材だった。
村の所行とは、人身売買だった。
嫁不足に悩んだ村がどっかからさらって来た女子を金で売買するのを黙認し、
その事実を隠していたのだ。

しかし、-1を見てから-2を見たので、人身売買した人にも
どうしても現金が必要な事情があったのではないかと、思ってしまった。
日本にもそんな時代があったことは映画やドラマなどで少しは知っている。
この中国からふたり※は日本に来たのである。

※このブログで言う“ふたり”とは当然リンリン・ジュンジュンです。