がきさんの王子は一見の価値あり

シンデレラ the ミュージカル』観劇してきました。
といっても、もうだいぶ前の事 8/16(土) 、2回目公演。
時間がたってしまいまいしたが(しかも明日千秋楽)例によってメモも兼ねたレビューを。

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こんかいのミュージカル、MVPはがきさんと言っていいのでは。
小柄でメンズキャラとはほど遠いはずのがきさんの王子っぷりはなかなかのものでした。
シーンシーンに応じた仕草から表情まで、その表現力はなかなかのもの。
低く力強く歌う歌も想像以上に良かったです。
主演の愛ちゃんは力量から言って納得の配役でしたが、もう一息歌声のパワーが欲しい感じ。
音程がしっかりしてるだけにもったいない。
宝塚の面々&愛ちゃんのダンスシーンはため息が出るくらい素晴らしかったです。
他のメンバーは演じるという意味ではまだまだかな。
春ちゃんは声優の経験があるだけにテクニックは感じましたが。

芝居全体としては宝塚の出演者も多くダンスシーンも多かったからか、
リボンよりは遥かに宝塚カラーの濃いミュージカルでしたね。
娘。も舞台に合わせて濃いめのメイクではあったけれど
ヅカの方々ほどではないので、同じ舞台の上では違和感はあったかも。
ストーリーもリボンに比べるとメッセージの個性は薄いかな。
あのわかりやすさは夏休み向けではありますが大人としては少し物足りなかったですね。
音楽はオリジナルを踏襲した名曲だし生演奏だしそれだけでもう贅沢気分です。

座席はなんと人生初の最前、近いだけあってひとりひとりの表情が
肉眼ですごくよく見える醍醐味を味わいました。
コマの最前はステージの位置が高く確かに首は疲れたし、
舞台裏が見えちゃったり舞台全体が見渡せないなど不自由さはありましたが。
あまりの近さに芝居中の小春ちゃんとバチっと目が合って
そっから目のやり場に困ってしまったというこれまた貴重な体験もw;
なのでライブの迫力もハンパなかったです。間近で見るダンスは凄いパワフルでしたね。
みんなの動きにあわせて舞台からこちらに風が吹いてるように感じました。

終演後、アフタートークもありました。
もはや内容はうろ覚えですが、登場したのは(舞台向かって左から座った順)、
れーな、かめちゃん、がきさん、愛ちゃん、麻路さん(魔女)、
光さん(女王)、おなじみ箙さん(国王)。MCはテレ東の新人女子アナさん。
麻路さんはライブショーに登場した時の紫っぽいスーツ姿、
愛ちゃんがきさんは劇中のウエディング衣装、れーなかめちゃんは舞踏会のドレス姿でした。
このパートで印象的だったのは、宝塚のひとが何か言ったのに受けて笑ってたかめちゃんの様子。
麻路さんの客席が男性が多くてアイドル気分を味わったってとこだったかな…(自信なし)
れーなは昼の部でアドリブに自分受けして芝居に戻すのが大変だったとかで
気を引き締め直してアドリブもほどほどにするとか言ってたような。
そして台本がないとぐだぐだトークになっちゃうという愛ちゃん、
いつものおっとりした語り口のがきさん。

観客は当然ながらヲタが多かったんだけど、それでも年配の方や小さなコ、
ヅカファンの女性も結構見受けられました。
そんななか、ライブがはじまるとやおらサイなどの光り物やKYなかけ声をする人が。
自分の存在をアピりたい気持ちはわかりますが、あの場にはそぐわないように思いました。
何より初めて娘。を見た方の、娘。に対する印象までも悪くなってしまいます。
舞台での熱演を讃えるのは大きな拍手あるいはスタンディングオベーションで良いと思います。

【引用始まり】 ---
モーニング娘。 × タカラヅカ
シンデレラ the ミュージカル
2008.8/6〜25上演、新宿コマ劇場

シンデレラ:高橋愛
王子:新垣里沙
義理の姉ポーシャ:亀井絵里
妖精:道重さゆみ
義理の姉ジョイ:田中れいな
伝令官:久住小春
妖精:光井愛佳
ページ:ジュンジュン
ページ:リンリン
王様:箙かおる
女王様:光あけみ
妖精の女王:麻路さき
継母:愛華みれ

原作:ロジャース&ハマースタイン(1957年 CBS放映、主演:ジュリー・アンドリュース
演出・脚色:酒井 澄夫

ミニライブ セットリスト
1 C\C(シンデレラコンプレックス)<モーニング娘。バージョン>
2 シャボン玉<1番のみ(亀井セリフなし)>
3 ザ☆ピ〜ス<ワンハーフ>
4 リゾナントブルー<ワンハーフ>
ほかに麻路さん、愛華さんのショーもありました
【引用終わり】 ---