アルバム 『SADISTIC DANCE』 レビュー

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Sadistic Dance
HANGRY & ANGRY,HANGRY&ANGRY

hANGRY & ANGRY f、アルバムの感想です。
少しネガティブ&これから聴く方もいるかと思いますので一応隠します。

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サウンドについて言うとこのアルバムは『KILL ME KISS ME』(パンクス)の延長線上というよりそっから枝分かれして違う品種を交配し咲かせた変種の花といった印象を持ちました。
いわゆる“エレクトロ”とかヤフーの記事にあった“デジタル・グランジ”と言うのでしょうか。これはサウンドスタッフLA side のメインアレンジャー:ダニエル・メルローさんの影響ってことなのかな。1曲目の『MR.MONKEY』はとくにそのカラーが強い気がしました。
これはこれで今の音楽の一潮流なのですけど、私のようにパンク色の濃いものを想像していた者には物足らない部分もありました。
たとえば『TOP SECRET』はPV含めたコンセプトとしてはこういうのが合ってるし完成度も高いけど、『SADISTIC DANCE』は前作路線で聴いてみたかったと思うのです。

とはいえどの曲も粒ぞろいで曲調のメリハリもあるしだから飽きるこの事なく聴けるアルバムに仕上がってます。
ふたりの声のマッチングも相変わらず良いけどどちらか一人がもっと長く歌ってるのも聴いてみたい気もします。
たとえば『MR.MONKEY』はアングリーで『SADISTIC DANCE』はハングリーで。

以下一曲毎の感想を。

【引用始まり】 ---
1. MR.MONKEY
デジタル音全開ですね
ブザーみたいな音がゴリゴリのギターがベースの音だったらな…とつい思ってしまいます。

2. TOP SECRET
冒頭の歌いだしがキャッチーでカッコイイ、デジタルロックチューン。
これはぜひともシングルカットしてほしいなぁ。でもっともっとPRすれば良いのに。

3. SADISTIC DANCE
この曲の退廃的な世界観の表現が結構好きなんだけど正直サウンド的に惜しい!
疾走感・爆発力がもっと欲しい感じ。でこれも1と同じくゴリゴリのギターやベースが(ry 
そして終わり方が唐突w

4. LADY MADONNA
詩だけみるとなんか妖しげですが、このアルバムの中ではデジタル音控えめで、
“真実”と“嘘”がほしいって歌詞のオチも意味深でクールで良いです。
“PARIS”は都市じゃなくてギリシャ神話のほう?
そしてビートルズの同名曲ともたぶん無関係???

5. DOUBT
牧歌的なかおりのするこのアルバムの中ではわりと異色な曲ですね。

6. ANGELIA (CRASH BERLIN VERSION)
…割愛…

7. SHAKE ME
明るい雰囲気で始まるキャッチーな曲と詩のギャップが物悲しさを醸し出している刹那系ソングですね。
なんかほろ苦い気分になります。

8. KILL ME KISS ME (CRASH BERLIN VERSION)
オリジナルのイントロ部分が大好きだったのでそれが押さえられちゃってる時点で・・・

9. GIZA GIZA (CRASH BERLIN VERSION)
アコギが良いです。ボーカルも立ってるしオリジナルと遜色ないリミックスと思います。

10. THE☆PEACE! (H&A DEATH TRACKS) (BONUS TRACK)
まこれはふたりだからこその伝家の宝刀ですね。
【引用終わり】 ---