難解な情報の効能はいかに


福島第一原発原子力災害は一進一退の日々ですね。
各機に電気が通じたと思ったら今日は作業員被曝事故。。。
消防や自衛隊の放水でそろそろ炉の熱が冷めるんじゃないかと思いますが
原子力の力はそう簡単なものでのないのでしょうか。
東北の原発が止まって関東では電力が不足し計画停電が実施され、
これも今までその威力を知らずにいたつけなのかもしれませんが
(太陽光や風力発電なんかじゃ到底まかないきれない発電パワーだとか)、
徐々にその影響が企業活動に出始め、経済への影響も気になるところです。


気になると言えば、関東各地で放射性物質の検出されている
水道水や野菜・牛乳など食品への影響も気になりますね。
毎日ヨウ素が??ベクレルと言われてもその数値の意味が解らないので余計に怖いです。
東京の水道水は大人については飲んでも影響ないレベルだそう。
って言われてもにわかに信じ難いかもしれませんが、
私はこのツイートのまとめを読んで大分安心しました。

放射性ヨウ素のわかりやすいまとめ〜東京の水道水が不安な乳児持ちママさんへ〜
http://togetter.com/li/115264


大気中の放射性物質も平時よりは多いようですが、
これも長期にその数値が続いたとかでない限り、気にしなくてもよさそうです。
かの有名なチェルノブイリ原発事故後の調査では放射能の影響(食物からの体内被爆)で
健康被害があったのは0〜14歳の子供だったそうで、
とにかく気をつける必要があるのは子供達って事みたい。

チェルノブイリ原子力発電所事故
健康被害
(前略)
汚染された区域の一部の子供は、甲状腺に最大50グレイの高い線量を受けた。これは汚染された地元の牛乳を通じて、比較的寿命の短い同位体である放射性ヨウ素を体内に取り込んだからである。いくつかの研究により、ベラルーシウクライナ、およびロシアの子供での甲状腺癌の発生が増えていることが判った[7]。IAEAの報告によると、「事故発生時に0歳から14歳だった子供で、1,800件の記録された甲状腺癌があったが、これは通常よりもはるかに多い」と記されている。(後略)


[7]菅谷 昭,ユーリ・E・デミチク,エフゲニー・P・デミチク 「ベラルーシにおけるチェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺ガンの現状」 国立甲状腺ガンセンター(ベラルーシ京都大学原子炉実験所


Wikipedia http://ja.wikipedia.org/チェルノブイリ原子力発電所事故』から抜粋)


だから小さな子供達に対する対策はしっかり講じるべきなんですね。


この手の報道ではなんちゃらシーベルトとかベクレルとかの単位をはじめとする、
訳の分からない言葉がいっぱい出て来て複雑で、
レントゲンとかCTスキャンとか身近なものに置き換えて説明はしてくれてますが、
肝心のその影響や誰がどう注意すべきかがさっぱりわからなかったりします。
だから皆あわてて水を買いに走っちゃうんですよね。


TVニュースの街頭インタビューでそういう数値を隠さず出してって言ってた人がいたけど、
それが効果的なのは、あらかじめその手の知識があってその影響をちゃんと理解できる人
(たとえば関係自治体の担当者とか)向けだけで良いんじゃないかなと。
それ以外の一般人向けには、“○○の数値が基準値を超えたので健康に影響があるため、
対象者(地域年齢など)は、○○○してください”
って感じの、理由・影響・対象・対策が明確にわかる情報の方がいいのではと思います。
長すぎて難しい言葉だらけで危機感をあおる様な情報では、
人々はパニックになるだけではないでしょうか。