ウィキリークスと東京都条例のお話

近頃気になるふたつのニュースについて。

ひとつ目は米外交当局の機密書類を大量に世界的に公開して話題沸騰中のウィキリークスの件。
このリークで一番の問題を感じるのは日本の似た様な事件と同じく機密保持の甘さ。軍事大国でもあるアメリカも?!ってちょっと心配になります。
そして本当なら秘密裡にすすめられる交渉ごとが公にされてしまう外交的な影響も危惧されます。
情報は使い方次第で世の平和の味方にも敵にもなる強い武器と思うのです。
その情報を、分別する仕組みがあるとはいえ、不特定多数に自由に使われてしまう危険をウィキリークスははらんでいると思います。

そしてもうひとつ気になってるのは、東京都の青少年健全育成条例改正案(マンガやアニメなど出版物を「不健全図書」として指定できる範囲をしめす条例)とそれまつわる都知事・副知事の発言について。
都知事の発言はまぁあんなもんかって思うと同時にむしろこういう圧力に負けないで頑張って書けよって言ってるエールに思えなくもない。副知事猪瀬さんのつぶやきは、つぶやきだけにそれが一人歩きしちゃってる気がしなくもない。
規制については、どうやって運用するか知らないけど、こんだけネット通販があふれている今、書店とかリアル店舗だけを規制してもさほど意味がないと思いますけどね。
社会に悪影響というなら某2chではないけどテレビのほうがよっぽど影響大だと思いますが。若年者の自殺報道とか、飲酒や喫煙や暴力を美化したドラマとかとか。
法案は来週12/15の都議会本会議で決がとられる模様。
折しも来春は都知事選があり、そこでも民意が問われることになるかもしれませんし、ちょっと注目したいと思います。